Jean-Philippe Touffut編
Edward Elgar 2009
執筆者:Jean-Louis Beffa, Margaret Blair, Wendy Carlin, Christophe Clerc, Simon Deakin, Jean- Paul Fitoussi, Donatella Gatti, Gregory Jackson, Xavier Ragot, Antoine Rebérioux, Lorenzo Sacconi, Robert Solow.
2008年の金融危機以降、株主重視モデルの有効性は厳しく吟味されている。このモデルは正しいのであろうか? 単に規制が不十分だったのであろうか、あるいは投資家達の個人的などん欲さ故に混乱が生じたのだろうか? それとも他のモデルを真剣に探さなければならないのだろうか? この著作に含まれる論文は、元々は危機の一年ほど前に発表されたものであるが、まるで執筆者達はこのような議論を予見していたかのようである。法人企業経済の秩序をどのようにしたら再構築できるかということに関心のある人の頭脳に対して、この本は必ずや滋養を供することになる。 - 青木昌彦, スタンフォード大学, US
経営の様式は企業所有の形態に基づいているのだろうか? マクロ経済のパフォーマンスは株主の価値によって決まるのであろうか? この著作のそれぞれの論文は経済・歴史・法的な展望のもとこれらの疑問を考察する。また、特に北アメリカやヨーロッパに焦点を当て、国家制度の研究から見た企業所有の形態について調査している。この著作において、12人の経済や法の専門家達は、株主モデルに沿って組織化された会社が他の所有形態を持つ会社を凌駕したわけではないのは何故か、ということを説明しようとしている。この問に対する解答は、それぞれの国の歴史的・制度的バックグラウンドにある。
この本はコーポレートガバナンス、会社法、金融や組織理論を領域とする研究者、学生や学者を含む幅広い読者の関心を喚起するであろう。